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近代文学にも弱いし、喰わず嫌いが多くて無知が亢進しているが、
大作家が大家になる以前に書いたものには、面白がれるものが多そうだ。
マイナー・ポエト好きなのだろう。
谷崎にしても、中公文庫の「潤一郎ラビリンス」シリーズは楽しかった。
全部買って全部読み、すべて売り切ったが、いまだ「細雪」というのに
手が出ない。読めば面白いかもしれないけれど。
「眠れる美女」だけは、堂々たるネクロフィリア振りが面白かった
川端康成であるが、他の掌編を少し読みかけて、繊細な感受性の
押しつけ__押しつけがましく感じた__に辟易して、放ってあった。
文庫版であるしと、読み始めた「浅草紅団 浅草祭」(講談社文芸文庫
96初 J)の冒頭部分は、やや疲れる。新感覚派というのか、日本語でも
シンコペートしてみせよう(?)みたような意識が過剰に感じられる。
まあ、だんだんと慣れてきて、読み進んでいる。