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岡本喜八は好きだけれど、この映画も悪くないんだけれど、終盤、
酔っぱらった江分利満氏が、戦争に対する意見を長々と愚痴り出すと、
聞かされている会社の若い衆だけでなく、見てる側も辛い。
ドライなコメディで通す訳には行かなかったのかなあ。その方が
タフな反戦コメディとしても、見ていられたような気がする。
「血と砂」(という題名だったと思う)は長過ぎなくて、好きだった。
市川崑による漱石の「こころ」、もっと正面からホモセクシュアルの
映画として描けなかったのかしら。小説も読んだ筈だが、ぴんと
来なかったし。
明治の学生同士の話に、ジョゼフ・ロージー「召使」を期待する
のが、間違ってるのだろう。