2010年 05月 10日
click to enlarge. 戦前のパイプ煙草愛好家は、みんな挿絵のシャーロック・ホームズ みたように大きなパイプを銜えていたのだろうかと、ウェッジ文庫の J写真を見て思う。昔、教養文庫だったかで見た馬場孤蝶のパイプも 大きかった。 1920年の5月から6月にかけて読売新聞に連載されたコラム 「貘の舌」、面白く読んでいる。 明治初めの混乱振りについて記す「(五) 漢語全盛の文明開化」には、 <日本字全廃羅馬字採用を主張した>南部某(漢字変換できないので 某にしちゃった)の<建議が漢文であつたから笑止しい。建白書夫 自身が大のホコトンだ。>(p27)とある。 「ホコトン」が「矛盾」なのは解るが、その前に出てくる 「スタンブビヨウ式漢語」の「スタンブビヨウ」漢字変換が、 思いつかない。どなたか教えて下さい。 羅馬字採用の理由に挙げられたのが、外国の地名・人名の 漢字表記が難し過ぎることである。 (1) 三方済各 (2) 麦普尼 (3) 恩活畢 (4) 阿斯仏 (5) 待来頓 (6) 依撒伯 (1)はサンフランシスコだろうと見当がついたが、他は惨敗。 (2)がメルボルン、(3)はアントワープ、(4)は後に「牛津」表記 されたオックスフォード、(5)は詩人のドライデン、(6)はスペイン の女王・イサベラ。 「閣龍」で「コロンブス」って、なぜ?! (ウェッジ文庫 09初 帯 J)
by byogakudo
| 2010-05-10 12:59
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