2010年 10月 16日
click to enlarge 昨夜ブログを書き終えて部屋に戻ると、Sがなつエロを見ていた。 "salon kitty"(「サロン・キティ」)だ。後半を一緒に見る。 こんなにうつくしいティナ・オーモンという奥さんがありながら、 なんでヘルムート・バーガーの上昇志向・陰謀男は、ブスいちんぴら娘に 惹かれるのか。 たぶん娘が彼の出自より上のブルジョア出身なので、引きずりおろして やりたいという、性的事情があるんでしょう。 しかし余談だが、「ブスかわいい」なるジャンルがわからない。醜女と 美女の二分類で充分だろう。美女だからって万人に魅力的とは限らないし、 心惹かれる醜女もあるってだけだ。 「ブスかわいい」は、自信喪失気味の男の創り出した枝葉の幻想だ。 ティナ・オーモン、2006年に死亡。知らなかった。新聞の死亡欄は 毎日見ているのに、大女優じゃないからって無視されたのかしら。 カヴァーニの「愛の嵐」がナチズムへの態度を保留したまま、美学的背景と してしか使っていない、という批判があったようだが、それに応えて(?)、 反ナチの態度を貫いたのが、ティント・ブラスの本作である。(ヨタです。) 真正面から断固たる反ナチズム意識を打ち出した(これは嘘じゃない)、 堂々たるエロ映画が、「サロン・キティ」。 でもイングリット・テューリンやヘルムート・バーガーは、どんな映画に 出演してると思っていたのだろう? 今週の新着欄です、よろしく。 新着欄
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by byogakudo
| 2010-10-16 13:00
| 映画
|
Comments(2)
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by
innerwood
at 2010-10-16 18:47
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「「ブスかわいい」は、自信喪失気味の男の創り出した枝葉の幻想だ。」
僕も「若者」ですが、知りませんでした。 その命名した集団の絶望的なナンセンス加減はさておき、その言い方は、だいたい似た感覚をもった「チャラい」男女集団内で「自然発生」した新しい撞着語法くずれ、じゃないですか。 それか、とくに最近気味が悪いほどに増殖している「キャラクター」についてとか?
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by
byogakudo at 2010-10-17 16:19
ジェレミー・アイアンズの方の「ロリータ」評で「ブスかわいい」という表現を見かけたのですが、昔のスー・リオンを覚えているので、どうにも共感できない、ちびでした。
取りあえず分類して安心する根性が問題かなあと、老人としては思う、今日この頃です。 |
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