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猫額洞の日々

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2011年 02月 05日

下谷万年町の面影を求め、やがて大川へ

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄  

 昨日は失礼いたしました。ちょっと暖かいと、浮かれ歩き、歩き
倒そうとする。命短し、歩けよな、老人。

 1pm過ぎ、地下鉄大江戸線・清水橋(西新宿五丁目)から上野御徒町
に向かう。ここで大江戸線・上野御徒町は日比谷線・仲御徒町に化け、
入谷下車。

 今度こそ北上野を目指すが、下谷万年町の気配はない。北上野2丁目の
魚屋さんで、旧・下谷万年町を尋ねると、道を渡った反対側、北上野
1丁目がそうだと教えられる。

 でも面影は感じられない。少し休もうと喫茶店を探し、東上野6丁目
「Coffee 待夢(たいむ)」に入った。床も壁も木の、70年代風喫茶店。
 帰りに箱マッチをお願いしたら、電話番号が替わったからと、ボール
ペンで書き直して下さる。

 元浅草や三筋を歩く。ここらの方が、下谷万年町気分になる。
 松が谷のお寺集中地帯を歩けば、報恩寺の大きな鬼瓦や鐘、妙音寺には
巨大鯉のいる池と、赤いメダカが二匹いる水瓶。
 小学校帰りの少女が、
 「おけいちゃん、またあしたね、さようなら」、友だちに呼びかける。
「おけいちゃん」が耳に残る。

 春日通り(?)を渡って蔵前に。浅草や上野の圏内とは、はっきり
空気が替わる。
 西から来た人間でも、あまり違和感なく歩けるのが蔵前ではないか。
江戸通りに面したビルにも1960年代の東京が感じられて、そう思う
のかしら。ここなら住めそうな気がする。

 厩橋を渡って、陽の当る対岸へ。夏はあんなに避けていたのに、
いい気なものだが、日影の川風を耐える元気はない。
 今年初めての大川。こんなに早く川辺に来られようとは思わなかった。

 蔵前の「Decora」で一休み。はす交いの「御蔵前書房」に寄ったら、
今日は年配のご婦人がレジ番。「いらっしゃいやし」という発音を、
Sは聞いたそうな。
 黒いブチのある老いた白猫が外に出ようとして、わたしとぶつかり、
また戻って行った。ごめんね、邪魔して。

 同じ通り沿いの文房具店「祥文堂」に入ったら、こちらは老主人が
レジ前に坐っている。妖精みたいな存在感だ。
 「お忙しいところ、お出でいただき、どうもありがとうございます」と
歌うように流れるように言いながら、ささっと領収証を書いて渡して
くれる。
 接客マニュアル日本語に毒されない、東京商人の日本語が健在だ。

 部屋に戻ったら6pm。





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by byogakudo | 2011-02-05 13:42 | 雑録 | Comments(2)
Commented by プーチン死ね at 2022-03-10 14:01 x
面白いです!
Commented by byogakudo at 2022-03-10 21:40
ありがとうございます。その後、わが心の東上野
六丁目や、わが心の三田一丁目と、好きな町が
増えました。


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