2011年 03月 22日
click to enlarge 買取り本にあった「成城だより 3」(大岡昇平 文藝春秋 86初 帯 J)読了。 そのうち第2巻も入るだろうがしかし、大岡昇平もまた、エッセイしか読んで いない。 自伝「少年」だったかしら、昔、読んだことがある。渋谷はほぼ全域、 大岡昇平のシマだと覚えている。 いまの「文化村」辺りがたしか、彼の出た大向小学校跡、遠足には代々木 八幡に出かけた、だったと思う。それしか覚えてないのが、ひどい。 「成城だより 3」は戦後40年の1985年の記録。心臓を患う75歳だが、 体調に気を使いながらも好奇心は旺盛だ。少女マンガに読みふけり、 5歳の孫娘から、そんなに読んでどうするの?と聞かれて、一瞬言葉に 詰まり、「少女マンガ、描くんだ」と応える。 ルイーズ・ブルックス復権の記事も多い。わたしも彼が監修した写真集を 持っていた。地下室への水漏れで喪ったけれど。 敗戦記念日近い頃、日航機が御巣鷹山に墜落したときでもある。 9月1日付けより引用__ < 一、半官半民の日航はその処置混乱、にせの発表により、問題外の みそを付けた。[以下略] 二、ボーイング社、かかる規模の事故は機体構造に関するはずなのに、 真剣に取組む姿勢示さず、不誠実かつ傲慢なり。それに対して抗議できない 運輸省、日航は情ない。 三、[略] 四、自衛隊機スクランブル、[中略]役立たずの本質暴露せり。ただし隊員は よくやった。アナはずっと黙っていたが、戦場へ行った者にはぴんと来る屍臭の 中で、よく働いた。指揮官悪し。 五、[略]>(p193~194) いつになっても大事故が起きると同じような対応になる。
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by byogakudo
| 2011-03-22 13:17
| 読書ノート
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