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河出文庫の「何とかミステリー傑作選」シリーズを、どっさり、譲って下さった
お客さまがあり、未読のものをチェック。
「メルヘン・ミステリー傑作選」(仁木悦子他 河出文庫 89初)では、結城昌治
「みにくいアヒル」が、前から読んでいる「見えない機関車」(鮎川哲也編 光文社
カッパノベルス 76初)の藤木靖子「夜汽車の人々」と同じように、醜女が一度は
美容整形の門を叩くシーンが出て来て、これもまた戦後風俗のひとつである。
美容整形そのものは、大逆事件の管野スガの頃から、すでに行なわれていたが
__こういう知識はもちろん、山田風太郎・明治もののおかげである。__、
一般的になったのは、やはり戦後だろう。
角田喜久雄の現代もの「笛吹けば人が死ぬ」は、読んでいるような気がするが、
戦後のざらざらした時代の空気が感じられて、なんだか好きだ。
平熱って、楽でいい。38度のときは、読んでも読んでも終わらなかった。
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