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猫額洞の日々

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2011年 12月 13日

佐竹商店街〜鳥越おかず横丁〜蔵前〜大川端

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 「品川巻を買いに行こう!」
Sの一言で散歩先決定。昨日はタイトルのルートで軽く歩いた。

 地下鉄を何度も乗継ぎ、大江戸線・牛込柳町からは「卵」という
文字と「柳」の「卯」は関係してるのか、「卯」が連想を呼び、
「枢機卿」の「卿」ってどんな字だっけと文字遊びしていたら、
すぐに新御徒町に着いた。

 いつもの出口じゃなかったので、一瞬、佐竹商店街を見失う。
すぐ見つかる。今回は昔通りのアレンジのクリスマス・ソングが
流れていた。
 「鳥越せんべい 加賀屋」で品川巻他、義母へのお土産をメインに
何袋か買ったら、商店街のスタンプを頂いた。竹がモチーフのデザイン
である。

 通りを渡り、屋号をお尋ねするのを今回も忘れてしまった、おかず
横丁のすてきな佃煮屋さん__web検索したら、「入舟屋」さんだった。
__で、葉唐辛子他を買う。義母に少し上げると、
 「お母さん(Sの祖母)の味つけよ!」

 品川巻も葉唐辛子も、健康志向を謳ったケチくさい減塩主義の対極に
ある、しっかりしたお醤油味、やさしいお砂糖味が味わえる。これこそ、
東京の味だ。

 おかず横丁の佃煮屋ご主人に、少し話を伺った。
 お店は昭和10年(1935年)からあるが、
 「ここらは大震災の区画整理が終わった昭和2年(1927年)から
できた町なんですよ。空襲で焼け残って、続いてるの」

 蔵前の大通りは習志野から戦車を通すために作られた弾丸道路で、
それまでは上野に至る細い道しかなかった界隈が、新宿につながった。
 蔵前橋も道と同時期に架かった。

 「ここらは昔は浅草だったの。佐竹は下谷。昭和36~37年(1961~
1962年)ごろだったか、町名改正があって、町の名前が東なんとかだ、
西なんとかだって変えらて、どこだか解らなくなっちゃった。
 昔は宮城に近いほうが、一丁目、次が二丁目って付けられていたのに、
今、ここらの丁目は逆になっちゃった。うちは真ん中だったから変ら
なかったけどね。
 ほんとに役人は余計なことしかしない」

 しかし町名改正からすでに50年、住む人も代替わりして、昔の
町名を知る人も少なくなっている、というお話だった。

 銀杏が黄色く積もった鳥越神社では、何事か一心に祈る男性を見る。
大きな桜の葉も、枯れて落ちている。

 やや暖かい日なので、あちこちで猫に遇う。皆さんに挨拶しては、
迷惑そうな顔をされた。例外は、蔵前「国松レジスター」のガラス扉
内側にいた、ふっくら猫さん。この子は口を開け、鳴き声で会話して
くれた。声は聴こえずとも、お互い了解。

 厩橋から隅田川テラスにちょこっと降りる。記憶に満ちた町・街は、
いいなあ。





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by byogakudo | 2011-12-13 13:53 | 雑録 | Comments(0)


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