2012年 10月 06日
click to enlarge 10月の鈴木創士氏のコラムは、第31回 映画、分身。 なお、ユリイカ10月号「特集 ジョン・ケージ」にも寄稿されています。 「Happy new ear・・・?」というタイトルで、6月30日の大阪での 「EP-4 Unit-3」ライヴについての言及あり。 鈴木氏の肩書に「フランス文学/EP-4」とあった。ファン必読! 絵描きには文章家が多い。鏑木清方、小出楢重、木村荘八、そして 大竹伸朗。彼の作品より文章の方が好きなのが問題みたいにも思うが、 それにしてもいい文章だ。最後の一行をピシッと決めるし。 宇和島ライフを綴った「ド鳥羽」や「マムシと宇宙」なぞ読んでると、 四国には変ったひとが多い、変ったひとしかいない印象を受けるが、 たまたま大竹伸朗の近くに多いだけかしら。 小学生当時の悪ガキ仲間について書いた「亮二」は、短編小説の 趣きである。 大竹伸朗は三年生のとき転校したので、以来、数十年会っていない。 2006年の展覧会場で再会するエンディングが感動的だ。 < 昨年東京での展覧会最終日終了一時間前、トークショーの合間 トイレに入った。入口に中年男が立ってこちらを見ていた。亮二 だった。 「亮二?」 男性トイレの中、抱き合った。こんなこともあるんだと思った。 後から入ってきた男が黙って出て行くのが、亮二の肩越しに 見えた。>(p325) (ちくま文庫 2012初 帯 J) お師匠さんがいらした。 「作品社の本は、ホームランか空振りのどっちかだからなあ。 あんたが読んで面白かったら買うよ」とのことで、急遽、ミルチャ・ エリアーデ「令嬢クリスティナ」を読む。 大丈夫。ホームランの方だった。 三十年余り前に農民暴動で殺された貴族令嬢・クリスティナが、 うら若い姿のまま夢魔と化し若い男を襲う。女ばかり残っている貴族の 一家全員、亡きクリスティナの支配下にあり、幼い令嬢まで、大人びた 様子で若い男を誘惑するという、なかなかな吸血鬼譚。 (作品社 1995初 帯 J) 今週の新着欄です、よろしく。 新着欄
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by byogakudo
| 2012-10-06 12:49
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