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猫額洞の日々

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2013年 01月 20日

J・J・マリック「ギデオンの一日」読了/ジョスリン・デイヴィー「花火と猫と提督」半分弱

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 写真は大川端で。寒くて久しく行けない。春にならないかなあ。

 J・J・マリック「ギデオンの一日」は、ロンドン警視庁・ギデオン警視の
ある忙しい一日の物語。

 たしかに、物語が始まると同時に事件が起き、物語の終りに解決する、
というのは実際の警察ではあり得ない。前から手がけている事件もある
だろうし、そこらの経緯がドキュメンタリックに(?)描かれている。

 2、3台の電話の前に座り、片っ端から情報を聞き、違う事件への適切な
指示を与え、現場にも直行する、タフで忙しいギデオン警視だが、捜査の
ちょっとした空き時間に家に戻り、台所でお茶を飲み、買い物に行く奥さんを
車に乗せてやったりもする。

 一日のうちに、いったいいくつの事件を解決したのか。出来事がぎっしり
詰まっているので数える気にならなんだ。

     (HPB 1958初)

 ジョスリン・デイヴィー「花火と猫と提督」は、文芸スパイ小説みたい。
花火の音にまぎれて在米イギリス大使館で殺人事件発生。オクスフォード
の哲学講師である主人公は、スパイを見つけるために派遣されたのだと、
物語が半分近くに来て、ようやく明かされる。

     (HPB 1958初)





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by byogakudo | 2013-01-20 14:55 | 読書ノート | Comments(0)


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