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猫額洞の日々

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2005年 11月 26日

「時計は十三を打つ」その他

 やっと読み終える。かなり酷かった。古き美しきニューイングランドと勝手が
違う、サヴァイヴァルな環境で行動しつつ推理するので忙しかったのだろうが、
主人公 レイノルズ・フレームは新婚の奥さんを思い出しもせず、早くニューヨークに
帰りたいと一度願うくらいで、割に冷静に、細菌兵器実験島の2女性のひとりは
美人だなぞと考えたりしてるのは、一体どういう神経だ?

 「もう生きてはいまい」も誰のことを指すのか よくわからなかったが、「時計は
十三を打つ」も、真夜中 不気味に十三回 時を打つシーンの翌朝には、あの時計は
いつでも十二回じゃなく十三回鳴るんですと、島に住む研究者が教えてくれる。
 この本では「部室」表記のみでした。西田政治訳では、人は「部屋」ではなく
「部室」に住むことに決定。

 同時進行的に「名探偵登場_日本篇」(新保博久 ちくま新書 95初)も読む。近頃の
日本のミステリ作家を知らないので、少し予備知識が欲しかった。特に読んでみたい
小説家も見つからなかったけれど、間に挟まる「余は如何にしてミステリ評論家に
なりしか」?エッセイが面白い。

 他には「じゃがたら紀行」(徳川義親 中公文庫 80初)を諦めたことと、お借りした
ままの「季節の記憶」(保坂和志 中公文庫 99初)に取掛かったことでしょうか。
 風邪は薬を呑んでなんとか押さえています。

 毎週末更新を謳う「新着本」ですが、先週半ばに少し入れ替えましたので、また
様子が変わっています。よろしく。


新着本

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by byogakudo | 2005-11-26 17:51 | 読書ノート | Comments(0)


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