この数日、フレドリック・ブラウンの「エド・ハンター・
シリーズ」を読んでいるが、ギー・ドゥボール「スペクタクルの
社会」(ちくま学芸文庫 2013年5刷 J)も買った。
ちらりと開いてみると、
<スペクタクルは、現実の社会の非現実性の核心なのだ。
スペクタクルは、情報やプロパガンダ、広告や娯楽の直接消費と
いった個々の形式のどれもの下で、この社会に支配的な生の現前的
モデルとなる。それは、生産と、その必然的帰結としての消費に
おいて、
既になされてしまっている選択を、あらゆる場所で肯定
する。スペクタクルとは、その形式も内容も、完全に同じように、
ともに現システムの諸条件と目的とを完全に正当化するのである。
それと同時に、スペクタクルはこの正当化を
常に現前させ、近代的
生産の外で生きられた時間の主要な部分を占拠するのである。>
(1 完成した分離-6 p016)
ディックとかバラードと、大して変わらないじゃないか、とは言え。
..... Ads by Excite ........