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猫額洞の日々

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2013年 08月 29日

ケストナー「飛ぶ教室」再読・読了

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 なんとなく店の本棚からケストナー「飛ぶ教室」を持ち帰り、
再読した。やっぱりいいじゃないか。

 初読のときの洋数字使用も気にならなくなり、歳月の経過を
思う。それに、書き取りの苦手なマティアスが単語の綴りを訊く
とき、
< 「[略]ウーリ、細切れ肉(フリカッセ)って、どんなスペル
 だったっけ?」
  「sがふたつだよ。Frikasseだから」と、ウーリが答えた。
  「sが4つくらいの細切れ肉(フリカッセ)にしてやったのに」と、
 マティアスが言った。>(p75)

 縦書き日本語の中で欧米語の綴りを書くとき、横書き綴りのまま
の方がすんなり行くし、上記の<ふたつ>と<4つ>の書き分けも
合理的な処理だ。

 じつは再読しながら、ちょっとウルっとしてしまい、もしかして
Sもこれには反応するだろうと思って勧めてみた。彼もちょっと
ウルっと来たそうだ。
 ふたり揃って素直にウルっなので、自宅用にしよう。

     (光文社古典新訳文庫 2006初 J)

 もうとっくに売ってしまった、ちくま文庫「ファービアン」がまた
読みたくなった。詳しくは覚えてないけれど、あれもよかったなあ。





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by byogakudo | 2013-08-29 13:40 | 読書ノート | Comments(0)


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