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猫額洞の日々

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2014年 03月 23日

ジョゼフ・ハンセン「誰もが怖れた男」を読み始める

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 ゲイの探偵(保険会社の調査員)、デイヴィッド・ブランドステッター
ものが何冊かあったので、ばらけているが刊行年度に沿って読もうと、
第四作「誰もが怖れた男」を持ち帰った。

< 「過激論者(ラディカル)、麻薬中毒、それに変質者」
 [中略]
 「そんな連中の言うことなど、主人は気にもとめなかった。主人は、
 この国を偉大にしたもろもろのことを体を張って守っていたのよ」>
(p14上段)と妻には評価される、白人至上主義者みたような警察署長
が殺され、ゲイ公民権運動家が逮捕される。奥さんも警察も犯人は彼
しかいないと信じて、それ以上調べようともしないが、保険会社はそうは
いかない。調査員デイヴィッド・ブランドステッターは被害者の周囲を
調べ始める。

 ところで、店には七作目「真夜中のトラッカー」があって、暇なもの
だから昼間はそっちを読んでいる。こちらはトラック運転手が殺された
事件で、どちらを手にしても、えーと、今、どういう展開だったっけと、
しばし考える。
 
 ようやく春の気配が見られるこの頃、横になるとすぐ眠気に襲われ、
「誰もが怖れた男」はまだ調査の初期段階もいいところだ。今夜は
もう少し読み進めないと、我ながらじりじりしてきた。

 早く本気の春になって、部屋に戻ってジャケットや上着を取るときに
静電気の心配をしないですむ季節になってくれ。ヴェロニカは咲いて
いるし、部屋の前の公園のユキヤナギも咲き始めた。
 それなのに、店が寒いので相変わらず冬の格好をしている。周囲の
軽装の人々を見る度に、違いに驚く。

     (HPB 1985初 帯 VJ無)

(3月25日に続く)





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by byogakudo | 2014-03-23 20:25 | 読書ノート | Comments(0)


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