2014年 04月 09日
うっかり読む順序を間違えた。「ブルー・ムービー」の後が「真夜中の トラッカー」だ。「誰もが怖れた男」で知り合ったセシル・ハリスとは、 まだつき合っていない。主人公ブランドステッターはかつての恋人と 一晩飲み明かしたり、彼より若い義母にインテリア・デザイナへの道を 拓いてやったりする。 主人公と恋愛はしないが、低予算映画に出演していないときはジーンズ 工場でミシンを踏んでいるドラグクィーンが楽しい。エロティック・ホラー らしい低予算映画の撮影風景も。 彼/彼女、ランディ・ヴァンは自分を女性視してくれることを望んでいるが、 まだどちらの性に属するか決めかねているところもあり、本物の女に会うと しょげる。 <ランディは、カレンの胸をじっと見つめていた。沈んだ悲しげな目つきで。 カレンは、[中略]薄いインディアン・コットンの、ひもで締めるズボンを はいており、形のいい小さな尻がズボンのなかでこきみよく動いた。 ランディがため息をついた。>(p144下段~145上段) かわいいでしょ?! ストーリーは、ごちごちのクリスチャンが殺され、ポルノ書店店主が殺した とされるが、保険調査員ブランドステッターが調べて行くと、被害者は家族や 他人には清く正しくを押しつけながら、じつはロリコンで、少女を囲っていた。 殺人を目撃したはずの少女が行方不明で、彼女を探し求める物語だ。 前に読んだ二作だと、社会の欺瞞に抗議する姿勢が強すぎる__と言って けしてプロパガンダではないのだが__感じがしたり、物語自体も動きが 抑制的すぎると思ったけれど、これはいわゆる読みやすいミステリ。 (HPB 1986初 帯 VJ無)
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by byogakudo
| 2014-04-09 12:46
| 読書ノート
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