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猫額洞の日々

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2015年 01月 06日

東中野≒パリ

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東中野≒パリ_e0030187_19391021.jpg










 今日は冬の嵐だというので、光あるうちに散歩せよ。わりと暖かい
昨日(10℃あると体感がちがう)、先日通った東中野を歩く。

 2pm過ぎて地下鉄・大江戸線、東中野下車。「ポレポレ東中野」
から、いかにも駅前飲食店街の「ムーン・ロード」(シャンソン喫茶
あり!)、中野三中。どうも道を間違えたようだ。新建材の建物が続く。

 「新宿区立大東橋公園」から、いやらしい「日本閣」タワービル方向
へ向かい直す。JRガード付近の、枯れた雑草地帯にしばし立ち止まる。
暖かい日だからできることで、ふだんなら、一枚撮って急いで立ち去る
べき、日陰のガード下である。

 先だって、いいなと思った駅前商店街(ここだったと思う)「東中野
名店会」と街灯に記された通りを歩く。久しい昔に閉店した様子の「埴生田
(はにゅうだ)書店」、その向かい側の建物も同時期の木造モルタル二階建て。
 道を渡る。

 まだ冬休み中なのか、シャッターの下りた「陶美堂」という瀬戸物屋さん、
名前を書き忘れた(散歩のときは、バッグからポケットに BLOC RHODIA
N.11 とボールペンを移動させ、大抵は歩きながら書く。読み返すと、字が
よじれていて判読に苦労する)表具師のお店、また書店、「熊野書店」と
手書きの紙が貼ってあるけれど何かの事務所でもある一軒、「中村隆男
シャポーアトリエ」、「埴生田書店」側から入り込んだ窪地に「la Salle
サルキッチン」というレストラン。

 レストラン右手の細い道(「名店会」の通りと平行している)を歩いて行く
と、大きな銀杏が鳥居前にある「第六天神社」。
 鳥居から小さな石灯籠と奥のお社まで敷石が続くだけ、実質は「名店会」の
通りに面した集合住宅の裏手だが、パワフルであり、しかも空地のようなこの
場所は、もう日本にしか存在していないパリだ。思いと憧れで醸成された、あの
パリ。駅前のシャンソン喫茶や「シャポーアトリエ」に証拠を求めることもできよう。

 東中野がほぼパリであることを確認して、大久保通りでバス停を探す。関東バス
中野行き(どこ行きでもJR中野駅を通る)を堀越学園下車、鍋屋横丁を通って、
4pm過ぎに帰宅。





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by byogakudo | 2015-01-06 12:58 | 雑録 | Comments(0)


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