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猫額洞の日々

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2015年 02月 23日

徳川夢声「夢声戦争日記 抄_敗戦の記_」を読み始める

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 第三次世界大戦がもう始まっているみたいなので、シミュレーションとして
手回しよく、作家の「敗戦日記」を読むことが多い。
 
 「夢声戦争日記 抄_敗戦の記_」には、昭和20(1945)年4月1日(日)
から8月31日(金)までの日記が収められている。

 書き手によって、日記の記録性も異なる。
 山田風太郎「戦中派復興日記」では、たとえば昭和26(1951)年1月1日は、
< 一日(月)晴>(p5)と、簡潔だが、曜日と天気が記される。

 「夢声戦争日記 抄_敗戦の記_」では、昭和20(1945)年4月1日は、
<一日
  (日曜 快晴 温) [所沢歌舞伎座第一日]>(p7)と、詳しい。

 高見順「敗戦日記」は、日付のみ。
< 昭和二十年一月一日>
< 一月二日>(p7)といった塩梅で、天気は必要に応じて記される。何があったか
ではなく、それをどう思ったかに筆が費やされることが多い。
 荷風はどうだったっけ? 天気は書くけれど、曜日は無し、だったかしら?

 まずひらがなを覚え、次に漢字やカタカナを習った戦後教育の世代なので、
「夢声戦争日記 抄_敗戦の記_」にときどき現れる、漢字カタカナ混じり文
では、読書速度が落ちる。

 人間込み・家ごと焼失する可能性大な時節なのに、夢声は誕生日の前日、
神田で「天然記念物調査報告_植物之部」六巻を見つけて買う。本好きは
こうでなくては。
< __誕生日の祝いに、これを買って、明日はゆっくり楽しんでこれを展げて
 見よう。
  斯う考えたからである。
  五十二歳の誕生日、吾ながらよく此処まで生きてきたものと感心する。戦争の
 お蔭であるとも考えられる。もしも、昔のままで、佳い酒があり、美味い食物が
 あり、だったら、とっくに酷い病気になって死んでいたかもしれない。>(p30)

     (徳川夢声「夢声戦争日記 抄_敗戦の記_」 中公文庫BIBLIO20世紀
     2001初 帯 J)

3月1日に続く~

______________________________

 毎日、安倍晋三の類いを罵倒するのも、なかなか疲れるのだが、馬鹿は
何度、罵倒しようと馬鹿からの改善が見られないのだから、こちらもしつこく
言い続けることにしよう。黙っていると即、少なくとも黙認されたと信じる馬鹿類
だから、うるさく、やかましく、口汚く罵り続けよう。ほとんど呪術の域である。

 ネット右翼に等しい心性の持ち主、安倍晋三がようやく、日教組と日本教育
会館と補助金の関係についての認識が、全部誤っていたと認めた
が、これを
謝罪と呼べるのか? 渋々、しょうがないから「謝りますよ、謝りゃあいいん
でしょ」と開き直ってるような"謝罪"である。
 (日本教育会館って、神保町の古書会館が建て替わるまで、古書展のとき
部屋を借りたビルでしょう? じゃあ、安倍晋三は、古本屋にも国からの補助金
が出ている、とでも思っていたのか?)

 謝るときには、それなりのかたちがある。
 曾野綾子もいまだ謝罪なしだが、安倍晋三とか曾野綾子とか、子どものとき
親に叱られて、謝った経験はないのだろうか?
 「ごめんなさい、晋三が/綾子が悪うございました。もうしませんから許してください」
__これが最低限の謝罪である。これも口先だけだったら、再び叱られることになる。

 あるいは、曾野綾子のような名誉男性は、無意識の虚偽をやってしまうことにかけては
女性のままで、男なら絶対に禁句の(これを口にしたら家庭が崩壊する)
 「誰が食べさせてやってると思ってんだ?!」を露骨に態度に出してシノいで来てるので
__この言葉を女版に訳すと、「あたし、ひとりでがんばって稼いで来たんだから」__、
自分は親に叱られるようなことは一度もしたことがない、と堂々と言い切るのかもしれない。
 それはボケか、女々しい無意識の虚偽である。





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by byogakudo | 2015-02-23 22:04 | 読書ノート | Comments(0)


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