2015年 04月 05日
今月の鈴木創士氏のコラムは、第61回 ある公演中止の余白に。 <結城一糸率いる江戸糸あやつり人形座による芝居 『分身残酷劇 カリガリ博士』>の公演は、9月に予定されていた。 <原作脚本:鈴木創士、演出・上演台本:才目謙二、人形演出:結城一糸、 音楽:佐藤薫+BANANA-UG、舞台美術:島次郎、照明:斉藤茂雄、 音響:幸田和真、人形・衣装:小林ともえが決定>、 役者も <十貫寺梅軒、笛田宇一郎、木下智恵、吉田朋弘>と決まり、 <人形遣いは、結城一糸、結城民子、結城敬太、結城栄、金子展尚、他 が決まっていた>が、突然、上演されないことになった。 <来年の上演実現に向けて、新しい形態も含めた模索がまもなく開始 されるはずです。そうしなければならないのです。> 『分身残酷劇「カリガリ博士」趣意書』より__ < 操り人形と黒子の関係は分身と分身の関係である。分身が分身を 操っていたのか。分身と分身の関係に主人は介在することができない。 ところで、主人はどこかにいるのだろうか。よくよく考えてみなければ ならない。私は私と出会うことはできない。少なくとも四六時中は。 私が死んでも、私の中にいるあいつは死なないのと同じことである。 舞台の外にまで広がる茫洋としたこの空き地にいるのは、結局のところ 分身だけではないのか。>
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by byogakudo
| 2015-04-05 19:36
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