2015年 04月 15日
1978年にジャン=リュック・ゴダールが、モントリオールの学生たち に向って語ったテープを起こしたもの。自作と、それに様々なレヴェル で影響を与えた(あるいは連想を働かさせる?)他の映画作家の作品を、 フィルムで観ながらの講義だったそうで、面白かっただろう。 喋りながら考え、思考が語りに変わる、その現場にいたというのは、 すてきな体験だと思うけれど、この講義を聴いた学生たちは、この本に 対して何らかの行為で反応したかしら? たとえば自分でも映画を一本 撮るとか、講義全体を一本の映画と見なして、その批評を書く、とか。 そういう行為(反応)がコミュニケーションってことではないかしら。 講義は旅になぞらえてあり、『第一の旅』から『第七の旅』まである。 世界が七日かけて創られたように、映画史も七回に分けて語られると、 早合点するけれど、まるで間違ってもいないだろう。 わたしは一を聞いてすぐ十三くらいに着地する質だが、いつも垂直に 着地せず、斜めに降り立つ傾向がある...。 (ジャン=リュック・ゴダール/奥村昭夫 訳「ゴダール 映画史(全)」 ちくま学芸文庫 2012初 帯 J) 4月19日に続く~
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by byogakudo
| 2015-04-15 20:14
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