猫額洞の日々

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2018年 02月 14日

(4)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』読了

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~2月13日より続く

 昨日書き抜いた"イリュージョンの三段階"の通りに進む
小説だ。

 感想文の(1)で、『第1部 アンドルー・ウェストリー』の
アンドルーが主人公か?と書いていたが、彼は物語の始まり
と終わり(『第5部 プレスティージたち』)に出てくる脇役だ。
『第1部 アンドルー・ウェストリー』と『第3部 ケイト・エン
ジャ』の章は、読者と同時代(1990年代)の語り手の箇所だ。
ふたりは奇術でいえば観客に相当する。
 
 メインはヴィクトリア朝・イギリスで、互いに火花を散らす
ような実演(パフォーマンス)を見せつけ合っていたアンドルー
たちの先祖、アルフレッド・ボーデン(アンドルー側)とルパート・
エンジャ(ケイト側)の奇術師人生だ。
 ニコラ・テスラの技術を応用して、高周波・高電圧電流の、
文字通り、火花で隈取られた中で行なわれる瞬間移動・合戦
など、華々しい限りである。

 ふたりの奇術師たちの人生は、100年後のアンドルーやケイト
にも影響を及ぼす。
 聞いたこともない、遠い先祖の話だと思っていたアンドルーは、
奇術に於ける観客の立場だったはずだが、最後に、奇術の最終
結果、惑わし(プレスティージ)である自分自身、いわば帽子から
取りだされたウサギであることを知らしめられる。

 長くて、こんなに唖然とするような話だったのかと、再読した今、
あきれている。初めて読んだときは、物語の情報量の多さで、たぶん
あまり感激できなかったのだろう。ふたりの奇術師の私生活の話など、
ウィルキー・コリンズ張りのヴィクトリアン話である。


     (クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』
     ハヤカワ文庫 2004初 J)

(1)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』
(2)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』
(3)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』
(4)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『奇術師』





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

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 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-02-14 16:02 | 読書ノート | Comments(0)


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