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猫額洞の日々

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2018年 03月 09日

(1)ミシェル・ウエルベック/大塚桃 訳『服従』を読み始める

(1)ミシェル・ウエルベック/大塚桃 訳『服従』を読み始める_e0030187_20173672.jpg













 まだ1/4くらい。大統領選の結果が出て、イスラーム同胞党の候補が
トップに立ち、左派・社会党との連立政権ができそう、というところ
まで読んだ。
 いまのところ、『地図と領土』の方が面白いと思う。主人公がユイス
マンスを研究する孤独な男なのは、まあいいとして、彼が語る地の文章
が、どうもぴりっとしてない。

< 周知のことだが、大学の文学研究は、おおよそどこにも人を導かず、
 せいぜい、もっとも秀でた学生が大学の文学部で教職に就けるくらい
 である。
 [略]
 とはいえ、文学研究は[略]たとえば、セリーヌやエルメスの販売員に
 応募するような女の子だったら、[略]近代文学を学んでいれば、彼女
 にはさらなる競争力が付加される。ある種の知性の敏捷(びんしょう)さ
 が、雇う側の人間に、こいつは気の利いた仕事ができるかもしれないな
 と考えさせる可能性があるのだ。さらに、高級嗜好(しこう)品業界では、
 「文学」はいつでもポジティヴなコノテーションをもって捉えられがち
 でもある。>(p15『1』)

__なにか、それこそ"気の利いた"観察表現をしているつもりなのかと、
主人公と作者とを疑ってしまうのだが。


     (ミシェル・ウエルベック/大塚桃 訳『服従』 河出文庫 2017初 J)

3月14日に続く~



 「森友学園」事件で自殺者が出た。担当部署にいた近畿財務局職員、
ということだが、"個人情報保護の観点から"、無名で報道された。
 死者を闇から闇へと葬り去るのに使われる、"個人情報保護"という
言い種。
 佐川だの麻生だのは、もっぱら圧力をかける側だから、無名者が感じた
圧力や苦痛や恐れなぞ、てんで与り知らぬことであろうし、恥で死にたく
なるようなタマではないだろうが、政治絡みの事件が起きると、政治家が
主犯と見なされる場合は秘書が自死を選び、役所では上役ではなく下役
が死を選ぶのが、日本では多すぎる。封建制度下の君臣の関係みたいな
メンタリティが、いまでも在るということなのか。痛ましく腹立たしい。
 自死を選ぶのは、佐川宣寿、麻生太郎、安倍晋三...、彼らであるべきだし、
それも、まず自分がやった行為を語ってからのことである。
 敗戦時に役所や軍で書類を焼き捨てた当時と、考え方・やることが、なん
にも変ってない。証拠湮滅、禊でリセット、まあ、かたいことは言わないで...。






呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-03-09 21:14 | 読書ノート | Comments(0)


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