猫額洞の日々

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2018年 05月 06日

(1)ジョン・ファウルズ/小笠原豊樹 訳『魔術師 上』半分弱

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 『テンペスト』が使われているそうだし、夜毎、うっすら蚕食読み__
読み残した葉脈、多数__しているクリストファー・プリーストのブログ、
2017/01/24では、スコットランドのビュート島に引越したら、そこは
元・家庭医の家だったらしく、プリーストが書斎にした部屋の入口には
"待合室"の掲示がある。ファウルズ『魔術師』を思い出して、

<the protagonist Nicholas Urfe is warned: “Beware of the
 waiting room.”>の"待合室"ですよ、みなさん、って感じで喜んで
いる。いよいよ気になって、読まない訳に行かない。

 1950年代のイギリスの青年、ニコラス・アーフェが主人公。ギリシャの
島に英語教師として赴任するが、前任者にどんなところかと聞きに行くと、
自然が好きなら、と言われる。別荘の住人は、退屈でないのが一人。
<「それからもう一つ」[略]
 「待合室に気をつけろ』>(P40上下段『第一部 5』)

 着任する。何もない村なので散歩していて、件の別荘の裏手に入り込む。
敷地は有刺鉄線で取り巻かれている。入ってみると、

< そのとき私は見た。[略]
 それは二、三本むこうの松の幹の高い所に、ちょうどイギリスでよく
 見る「立入厳禁」の札のように乱暴に釘付けされ、殆ど文字を読み取れ
 ないほど錆びていた。白地にくすんだ赤い文字でSALLE D'ATTENTE
 (待合室)とある。[略]
 エナメルはとうに剥げ落ち、錆びた地の金属が癌細胞のように現れて
 いた。>(p67上段『第二部 10』)

 主人公は別荘の持主、コンヒスと知り合いになる。

<「門のそばの標識は奇妙ですね。あの待合室(サル・ダタント)
 というのは」
  「あれはドイツ兵があそこに打ちつけたのです。ブーラニ岬は
 戦時中ドイツ軍に接収されていました」
 [略]
  「ここへ来る前にパリにいた連中らしいのです。ここに駐屯して
 いて退屈だったのでしょう」>(p80下段『第二部13』)

 一ページを上下段に組んでも、一冊が上下巻になる。物語はじわじわと
進む。ここまで(コンヒスが第一次大戦に従軍した話あたり)まで来たが、
待合室がどう危険なのか、まだまだ分からない。
 コンヒスは、自身をプロスペロと見なしている。

 先は長い。


     (ジョン・ファウルズ/小笠原豊樹 訳『魔術師 上』
     河出書房新社 1979初 帯 VJ)

5月10日に続く~





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

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 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-05-06 22:15 | 読書ノート | Comments(0)


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