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猫額洞の日々

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2018年 06月 29日

セルジオ・マリア・カラトローニ写真展@ギャラリー サンカイビ

セルジオ・マリア・カラトローニ写真展@ギャラリー サンカイビ_e0030187_17421364.jpg













 昨日の新聞のギャラリー情報欄で見た百合の写真が"呼ぶ"ので、
梅雨が明けた今日、浜町へ行ってきた。セルジオ・マリア・カラ
トローニ写真展
だ。

 清洲橋通りに面して、日本橋教会の並びにあるギャラリー サン
カイビ
での展示は、コンパクトで明快だ。十点余の写真と数点の
焼き物。

 写真はモノクロームがほとんどだが、2点、カラーもある。
入ってすぐ右のカラー作品は、展覧会のサブタイトル、Nature
morte e paesaggi Italiani の前者に当たるが、すべて拾った
ものだけを被写体としている。

 写真には番号とタイトルが付いている。青い壜の肖像画とも言える
この写真は、"2 Un Jour Une Nuit"。月の光(あるいは水)のような
青い壜は、"Une Nuit"だろうか。灰色がかった台座と背景(大地を
思わせる)を従え、青く澄んで輝く。

 北イタリアの自然や街、室内の写真はモノクロームだ。フレームは墨で
黒く縁取られている。
 デジタルで撮るけれど、印刷過程にはアナログな樹脂加工その他が用い
られ、だったか、画廊の方が説明してくださったが、覚えきれなかった。
 いまの技術と過去から続く技術とを往還して作る、ことらしい。

 時間的な往還は、作品のテーマでもあろう。
 写真であることは自動的に遠近法的であることだけれど、中景がふっと、
前面に立ち現れるような不思議なパースペクティヴである。時間がそこで
充満して、現在時である観客の前に立つような。

 "PLACE PORTALBERA, LODI, ITALY"は、まるでキリコの風景だ。

 "Terrebasse"と名づけられたシリーズの15番では、写真家は廃墟(A)
の中にいる。左側に(A)の暗い(見ることが困難になるほどの暗さをもつ)
内壁、右側には(A)の壊れた窓から見える、遠くの、かつて農場であった
廃墟(B)が明るくハイキーに(けれども飛ばないで)捉えられている。
 二重の廃墟の風景は、カメラという暗箱の中に、さらに暗箱が仕組まれて
いるかのように、無限(と、そのミニアチュール)を感じさせる。そして
廃墟(B)は後に壊されて、もう存在しないと、カラトローニ氏から伺った。

 ギャラリーにいらした作者と少しお話できたのは、画廊の女性が通訳して
くださるからだ。カラトローニ氏、画廊のお二人、どうもありがとうござい
ます。楽しい時間でした。

 明日、6月30日(土)は、2pmからトーク。7月14日(土)まで。
 11am~6pm開廊、日曜日・休。

[6月30日追記:会場では写真撮影も許可されています。たとえば、
"15 Terrebasse"は、こんな感じ。]

セルジオ・マリア・カラトローニ写真展@ギャラリー サンカイビ_e0030187_21455945.jpg









     (セルジオ・マリア・カラトローニ写真展@ギャラリー サンカイビ
     2018/06/29)

 



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by byogakudo | 2018-06-29 21:59 | アート | Comments(0)


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