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猫額洞の日々

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2018年 07月 06日

末國善己 編/芥川龍之介 谷崎潤一郎 ほか『文豪エロティカル』ほぼ読了

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 一日中、雨が降ったり止んだりだけれど、画面は青空。


 "エロチカ"ではなく"エロティカル"、しかもその前に"文豪"とつく。
アンソロジー・タイトルもよく思いついたと思うが、文庫本のデザイン
も、なかなか、あざとくってコマーシャルで、いい。

 実業之日本社文庫のジャケットは、全部同じ構成なのかしら? 前面・
右下の四角い枠内に、判子を捺したようなルックスの"実業之 日本社
文庫 "マークがある。三文字ずつ縦三行に入れてあるので、三行目は
"文庫 "の次の文字が空く。
 この本では青地に白文字だが、地色はジャケット画との兼ね合いで
変えるようだ。ジャケットには、コーティングされた紙が使われている
__B・Oの鬼のようにタフな値段シールにも負けないだろう__が、
紙質のおかげ(?)で一瞬、ヴィニルテープがくっついているかと錯覚
した。それぐらい、ぺらぺらと明るいトーンの印刷である。これは悪口
ではない。高級感を漂わせられない状況を逆手に取ってると、誉める
のである。

 描かれたジャケット画も、階段を上りかける若い女が、ふと振り向いた
様子で、透けたネグリジェから巨大な胸と腰が強調される。階段の数段上
には黒猫が目を光らせるのである。
 詳しくないが、エロ漫画誌(のパスティーシュ)みたような表面で、
釣ろうとしているのだろうか、羊頭狗肉の一種なのか?
 わたしは酢豆腐/ヨタローなので、デュシャン+ポーかしらんと、思わず
あさってな深読みをしかけた。

<カバーデザイン 鈴木正道(Suzuki Design)
 カバーイラスト ヤマウチシズ>である。

 収められた短篇小説は"エロティカル"よりも"文豪"にウェイトがかかるが、
谷崎潤一郎『青塚氏の話』が、いちばん、あくどくエロいかしら? 川端康成
『舞踏靴』は足フェティシズムの話で、ぎりぎり、あくどさの手前で留まる。
 他はむしろ"文学"の領域だろう。芥川龍之介『好色』と森鷗外『魔睡』は、
覚えているので、今回は読まなかった。


     (末國善己 編/芥川龍之介 谷崎潤一郎 ほか『文豪エロティカル』
     実業之日本社文庫 ん 42
     2017年8月15日 初 帯 J)

 ジャケット裏面、バーコードの下には、
<ん 4 2
 芥川龍之介 谷崎潤一郎 ほか
 文豪エロティカル>と、分類情報(?)が三段に記される。

 月半ばを刊行日に設定しているので、
<8月15日 初版第1刷発行>
なのだろうが、坂口安吾のデスペレートな『戦争と一人の女』を収録して
いるのと関係するのだろうかと、編集姿勢への妄想がいくらでも湧き出る。





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

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 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-07-06 22:08 | 読書ノート | Comments(0)


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