猫額洞の日々

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2018年 07月 13日

島田裕巳『オウム事件死刑執行』@東京新聞・夕刊 2018/07/12

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 昨日の東京新聞・夕刊、第5面に島田裕巳が『オウム事件死刑執行』
という見出し(黒字に白抜き文字)で寄稿していた。小見出しは2行、
『秘密を抱え次々隠蔽交錯』『組織犯罪の典型』(白地に黒い文字)。
 オウム真理教についての報道が始まった、1989年(平成元年)から
記述を始める。

 坂本堤(つつみ)弁護士一家殺人事件は当初、失踪事件として扱われた。
「オウム真理教被害者の会」を支援していた弁護士なので、

<当然、疑惑はオウムに向けられたが、捜査にあたった神奈川県警と
 人権派の坂本弁護士との折り合いが悪かったこともあり、捜査は十分
 に行なわれず、その時点ではオウムが犯人だとはされなかった。>

 そして、松本サリン事件(1994年)、地下鉄サリン事件(1995年)を起こす。
その6年後(2001年)、アメリカで同時多発テロが起こった。

< 一連の事件の最初は、88年9月に、富士山麓のオウムの道場で修行を
 していた信者の一人が突然暴れ出し、それを押えるために水をかけたり、
 頭を水のなかにつけて死亡させた出来事だった。教団は、宗教法人として
 の認証を申請していた最中でもあり、このことを秘密に処理し、遺体も
 焼却して、近くの湖に捨ててしまった。
  この事件を知る信者が脱会しようとしたときに、その信者を殺したのが
 最初の殺人で、それに関与した信者たちが坂本事件の実行犯となった。重大
 な秘密を抱え、それを隠すために次々と隠蔽(いんぺい)工作をくり返すのが
 組織犯罪の特徴で、オウムはまさにその方向にむかってしまったのだ。
  重要なことは、坂本事件で疑われ、警察による捜査を受けたにもかかわらず、
 教祖や実行犯が逮捕されなかったことだ。これは、教団の側にとっては、一種
 の「成功体験」となり、自分たちが何をしてもつかまることはないという意識
 を生んだ。>

 島田裕巳が感情を抑えて淡々と述べる、これらの記述の中の"オウム"や
"教祖"を、"日本会議"と"安倍晋三"に置換して読むと、時期的には、ずれる
が状況がオーヴァラップする。
 森友・加計学園事件で、ひとつの嘘を隠蔽するために、さらに嘘を重ねる
さまが透けて見える。

 権力の側にいるので安倍晋三どもは、嘘を押し込めるのに成功しかけている
ようだが、その「成功体験」がさらなる権力の暴走を加速させるのは明らかだ。

 組織犯罪集団に変貌した宗教組織を、自分には関係ないからと見逃していた
せいで、テロ組織に成長させた。共謀罪も安保関連法も自分にはすぐ影響が
及ばないだろうと座視していたせいで、安倍晋三・類は、したい放題、出放題
に暴走を続けるのだ。

 記事の終わりに、書き手のプロフィールがあり、
<地下鉄サリン事件後、「オウム擁護派」と批判を受け日本女子大教授を
 辞職。その後、執筆に専念。>と紹介される。
 学問・研究の自由を護るためには思想や信条が異なろうと、研究者同士
は共闘すると思っていたので、彼を見捨てる同僚たちに驚いたことを思い
出す。

 あのころから頓に、文脈を読まない解釈、あるいは文脈を無視した解釈や、
それに伴うでっち上げの非難、さらにはそもそも文脈が存在しない、無理な
接続など、読解力の劣化がひどくなったように思う。自己防御反応の肥大化
と足並みを揃えて。


     (島田裕巳『オウム事件死刑執行』 東京新聞・夕刊 2018/07/12)





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
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 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-07-13 14:14 | 読書ノート | Comments(0)


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