猫額洞の日々

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2018年 11月 14日

(2)ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド警察25時』半分強

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~11月13日より続く

 登場人物表の"警官"と"刑事"とを一集団、"犯罪者"と、ジャンルは
違うが警察側ではない"路上の住人"を同じ集団とすると、この小説は
相反するふたつの方向に分かれる集団(共同体)の、ストリート上での
接触を記したもの、となる。

 前者は、いちおう主役格で大雑把にいう善玉、後者は悪役になるだろうが、
ヒトはそんなに簡単に分類されない。相対的に善良あるいは悪、である。
 普通のひと、一般人というのは存在しない。善良な面が生き方の大半を
占めている男が、或る瞬間、犯罪者になる。おとり捜査に引っかかって、
買春行為をしようとした場合などに。

 "警察一家"という言葉がある。彼らは、身を寄せ合って一塊になろうとする。
"犯罪者"や"路上の住人"たちが他者を信用せず、個々、独立した生き方を好む
のとは対象的である。
 "警察一家"の男女は、結婚相手も同じ職業集団の中から選びやすい。なぜ、
マフィアやトランプ・ファミリーみたいに内輪で親しむのか、身内しか信用
しないのか?
 わたしが思うに"警察一家"たちは、自分が国家という暴力装置の実行部隊で
あることに、心の奥底で肯定しきれないものを感じているから、ではないか。

 一般的なイメージでいうと、消防署員は明確に善良な存在である。燃える家の
中に飛びこんで、逃げ遅れた仔猫を助け出すような。
 逆に警察官は、暗い裏道で黒人男性を袋叩きにして殺すような人々、と見な
されやすい。

 このミステリでは、警察機構にしみついた暴力装置イメージに悩まされる
現場が縷々、記される。むしろ、メインプロットというべきかもしれない。
 人種偏見による暴力行為があった。全米的な抗議運動が起きた。以来、
それを防止するために、いろいろな措置がとられた。警察が犯罪者を監視
するように、警察官を監視する外部機関が設けられ、システムは整った。が、
すぐにシステムの形骸化・硬直化が発生する。
 消防隊員なら焔に向けて即座に放水できるだろうが、警察官は相手からの
暴力に応じたという形式が整わないと反撃できない。形式が成立した後で
なければ、警官による過剰な暴力行為として譴責されるからだ。
 むかしはもっと単純に正義の味方であり得たものを...。

 しかし、暴力装置・実行部隊であることを、きちんと認識して、それでも
誰かがドブ掃除しなければと諦めることで、"警察一家"のファミリー依存症
はかなり緩和されるのではないかと、わたしなぞは考えるけれど、それでは
エンタテインメントとしての警察小説にならないのかしら?
 

     (ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド警察25時』
     HPB 2007初 帯 VJ)






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by byogakudo | 2018-11-14 22:02 | 読書ノート | Comments(0)


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