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猫額洞の日々

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2019年 10月 10日

戸板康二『思い出す顔 戸板康二メモワール選』読了

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 忙しかった先週、読み終わったはずだが、付箋を挟まなかった
ので、どこが好きだったか、記憶もおぼろ。ぱらぱら開けてみて、
目にとまった箇所を引用しよう。

 『I 回想の戦中戦後(抄) 前説・ふるさと東京 1 うまれた町』
によれば、戸板康二は1915年12月14日(わたしの祖母と同じ
誕生日だ)、芝三田四国町(みたしこくまち)に生まれた。

< 三田四国町の金杉橋寄りに、新堀(しんぼり)という町が
 あり、ここはハッキリ下町の感じだった。
  駄菓子屋があって、その店で映画のフィルムの切れっぱし
 を売っていた。古雑誌を袋にして、一枚ずつはいっているフィ
 ルムを、たしか銅貨の二銭で買うわけだが、中に何がはいって
 いるかわからない。[略]
  月光の場面の青いフィルムもあったようだ。のちにイナガキ・
 タルホの作品の中に、こんなフィルムを嗜好する少年が出て
 来た。
  何の略か知らないが、POP(ピヨピと発音した)というもの
 を印画紙にのせて木の枠に入れて、屋根の上にのせておくと、
 いろんな形が印画される。そんな遊びも、記憶としてはフィ
 ルム蒐集とつながる。
  POPが利かなくなると、「風を引いた」といった。>(p25)

 "ピヨピと発音した"や、"風を引いた"__いい記憶だなあ。

 スクリーンにフィルムを投影するのが映画だったころ、シネ
コンではなくて、看板建築ビル(?)の戸建て映画館だったころ、
映画はいとおしく思われる存在だった。
 祖父と一緒に、近所の二番館か三番館で『菩提樹』(わたしは
『サウンド・オブ・ミュージック』を見ていない)を見ながら、
フィルムの行く末を想像していた。傷ついてコマ飛びが多くなって、
上映に耐えなくなったフィルムは、どこへ行くのだろうと思っていた。
 老人たちに育てられたので、終わること、失われてゆく生命やモノ
の寿命への関心が強かったのか。


     (戸板康二『思い出す顔 戸板康二メモワール選』
     講談社文芸文庫 2008初 J)





#人間やめますか、自公維+国民民主+N国に投票し続けますか?

サイコパスども__
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by byogakudo | 2019-10-10 21:11 | 読書ノート | Comments(0)


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