|
2020年 04月 16日
![]() ~4月15日より続く 2月2日に、 <いまは、字を覚えたての子どもが、わけも分からずに、 でも、読むことが楽しくて読むような塩梅で、> と書いたけれど、実際は、もう少し英語力がないと辛いなあ、 というところ。大まかに分かっても、小説を楽しむには、ぴんと 来る表現に反応できるか、という問題がある。 まあ、いいさ。死ぬまでにはもうちょっと、分かるようになってる ことを期待しよう、生き延びたとして。 母国で在っても不安だが、異国の地で役所から呼び出されるのは、 不安以上のものがある。 ところが、事態は意外な展開を見せる。事務員たちはAに対して 丁寧な口をきき、すぐに責任者の元へ案内される。やや太り気味、 金髪に小さな口髭、40歳くらいの男性だ。 Aは一所懸命に自分の立場を説明しようとするが、彼がろくに 聞いてないことに気づく。 要するに、あなたは出国したいと言うのでしょう?それなら、 こんなにラッキーな日はありませんよと、背後のholland blind (日本語でロールアップ・カーテンと呼ばれるもの?)を上げて、 ドックの風景を見せてくれる。普通、秘密だろうに、簡単に見せて くれていいのかとAは思うが、窓の真下の船に、今夜、乗りなさい と言われる。 そのためには一日の残りの時間を全部使って、パスポートや許可証や ごまんとある書類をかき集めなければならない。 遅くなって、雨も降り出した頃、彼女はやっとドックにたどり着く。 ゲイト前の武装した警官が彼女の許可証を調べ、懐中電灯を当てて 確認し、通してくれる。タラップの上にいた警官が許可証を取り上げ、 乗船。 Aは、一日の奮闘で疲れ果てていたので、以下に続いたできごとが よく思い出せないのだが、たぶん船長のキャビンと思しき広い部屋で パーティが開かれていた。8人から10人の男たち、煙草の煙が充満し、 Aは勧められるままにリキュール・グラスを手にする。 海軍の制服や私服の男たちが陽気に喋っている。明るい黄色のゴルフ ジャケット姿の大柄で年配の男性が、船長らしい。Aと一緒に航海できる なんて嬉しい、と。 疲れと酔いでぼんやりしていたので、Aは最後の客になってしまった。 いきなりドアが開き、昼間に会った役所の責任者(と同一人物に見える が、顔が鍔を深く下ろした帽子に隠れている)が現れ、荷物を集めて 直ちに下船するよう命じて、立ち去る。Aは彼の剣幕に恐れをなす。 しかし、こんなに夜遅く、雨の中を、責任者本人が(昼間の男性だと して)出向いてくるものだろうか? 眠りかけていた船長が目を覚ます。Aは今言われたことを話そうとする が、耳を貸さない。ここにいなさい、と言う。 Aは混乱するが、役所の責任者に命じられたことをやろうと思う。急いで スーツケースを探し、タラップを降りる。 雨の夜の波止場に立って船を見ると、今夜、出航する様子がない。本物 の船ではなく、リゾート客のための水上レストランみたようにも見えてくる。 昼間と逆に、警官にゲイトを出たいと告げる。雨の中を待たされて、やっと 上官が詰め所から覗く。彼女の弁明も聞かず、彼女の顔を確認しただけで 引き返す。 ようやく見つけたホテルで、倒れこむように眠ったAは寝過ごしてしまう。 昼近く、役所に行くと、事務員たちは昨日と打って変わって意地悪だ。 粘った挙句ようやく会えた責任者も、昨日とは別人のように冷淡である。 ランチに出ることしか頭にないようだ。 次の船、なんて、いつ出ますかね。 船長は、留まりなさいと、言ったでしょう? 船では船長の言葉が決定権を 持つことを知らないのですか? どんでん返しである。Aがその後、どのようにして帰国したかは書かれて いない。ただ、authorities所属の下っ端たちの酷さ、一度、当局に目を つけられた人がどんな目に遭い続けるか、ということへの怒りと悲しみが 噴出する。 (Anna Kavan "I Am Lazarus" Peter Owen Modern Classic edition 2013) (11)Anna Kavan "I Am Lazarus"__"ALL KINDS OF GRIEF SHALL ARRIVE" (11-a)Anna Kavan "I Am Lazarus"__"ALL KINDS OF GRIEF SHALL ARRIVE" (11-b)Anna Kavan "I Am Lazarus"__"ALL KINDS OF GRIEF SHALL ARRIVE" "日本人、報仇・安倍晋三" "今天不抗争、明天何来有未来? (きょう闘わないで、明日に未来はあるのか)" #人間やめますか、自公維+国民民主+N国に投票し続けますか? サイコパスども__ 滅亡 亜屁沈臓/滅亡 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/滅亡 吐爛腐・ 夷蛮禍/ 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)+東京都の 安保関連法(戦争法)に賛成した議員名 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る 「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動 上記のPDF
..... Ads by Excite ........
by byogakudo
| 2020-04-16 22:29
| Anna Kavan
|
Comments(0)
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2026年 02月
2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 more... ■ねこ新聞
■月刊ねこ新聞Twitter ■蟲文庫 ■kissa e(@higashi-koenji) ■往復書簡 ■旅猫雑貨店 路地裏縁側日記 ■海ねこ的 日々の暮し ■森茉莉街道をゆく ■窓の中で ■ツル姫日記 ■山崎阿弥 ■山崎阿弥 X ■The more you know, the less you need. ■The more you know, the less you need.(Ameba blog) ■はれ、のちくもり ■アメリカからニュージーランドへ ■終の棲家のひとりごと♪ ■Less is more ■笑顔がいちばん ♪ ■Spice up My Life ■野羅工房よりノラは想う ■nora2426's Blog ■barnes_and_noble ■サイコ☆ヒステリック 徒然日記 ■パジャマシステム ■だらだら放談 ■鈴木創士 ■安柊有人(@sosi-suzu)・Instagram ■西谷修―Global Studies Laboratory(GSL) の後継ブログ ■nibuya(@cbfn) ■so_kusumori ■楠森總一郎 EROS VERSUS ■hirose tadashi|photographer ■kizashino ■きざし乃 栞 ■do-do ■スローラーナー ■muttnik ■Moment Joon ■やっぱりモダニズムが好き! ■かめ設計室 ■建築ノ虫 ■ご近所の日々 ■素人魂~特濃魚汁~ ■素人魂@いたちょ ■胡乱亭 ■梟通信~ホンの戯言 ■左平次(@saheiziinokori) ■花も嵐も踏み越えて鉄道人生44年 ■PAPERWALL ブックデザイナー日下潤一の日々 ■神戸っ子|バックナンバー ■daily-sumus3 ■藤原編集室 ■好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS ■退屈男と本と街 ■古本屋ツアー・イン・ジャパン ■okatakeの日記 ■Space TAKI スペース滝 ■ギャラリー ときの忘れもの ■ときの忘れもの@twitter ■銀座レトロギャラリーMUSEE ■痩せたり太ったり ■橋場一男 ■Tracy Talk・・・ ■Unknown Pleasures ■メグブログ 美咲歌芽句 ■亜湖公式サイト ■五月真理矢写真館 ■ヒゴヒロシ ■坂本弘道公式サイト ■三信ビル保存プロジェクト ■逗子なぎさホテル ■わき道にそれて純喫茶2 ■アトリエ プティカ 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||