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猫額洞の日々

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2021年 02月 26日

(4)芥川比呂志『決められた以外のせりふ』補遺/(2)『肩の凝らないせりふ』開始

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~2月25日より続く

 『決められた以外のせりふ』本文とはあまり関係ない補遺。

 巻末にある出版作品目録を見ていたら、福田恒存『解ってたまるか!
/億万長者夫人』が出ていた。面白そう。森茉莉『私の美の世界』も
このころの出版だ。最後のページに石原慎太郎『化石の森』の惹句が
おかしかったので、全文引用__

<情熱の衰退と理想の喪失、この怖るべき精神の荒廃の中に生きる
 一青年がなお求めるものは......。1300枚の現代の「罪と罰」遂に
 完成! 刊行を期し、加筆推敲中。         9日刊>

__"現代の「罪と罰」"、"刊行を期し、加筆推敲中。"に笑ったが、最後の
"9日刊"は、奥付の5刷発行日が1970年7月10日なので、7月9日刊の意味
だろうか? ほんとにその日までに刊行できたのか? 書店に新刊本が並ぶ
のは公式刊行日の前だけれど、いつごろ並んだのか?

     (芥川比呂志『決められた以外のせりふ』 新潮社 1970年5刷 函)

(4)芥川比呂志『決められた以外のせりふ』補遺


 『せりふ』三部作の二作目、『肩の凝らないせりふ』を読み始めたが、
ここで疑問点、発見。
 三冊の『せりふ』シリーズは、どの巻でも初出誌紙とその発行年月が
記されている。エッセイやコラムは時代との関連が強いので、絶対必要な
情報だが、第一作『決められた以外のせりふ』(1970年刊)ではすべて
西暦表記である。
 ところが第二作『肩の凝らないせりふ』(1977年刊)と、最後の『憶え
きれないせりふ』(1982年刊)とでは、すべて元号表記になっている。
 1970年から1977年までの、この数年間に何があったのか? 発行年月
表記に芥川比呂志の意思はどのくらい関わっていたのか? 細かいデータ
表記は編集部に一任していたのか?

 もし後者だとしたら、1970年から1977年までの間に、編集部(新潮社)の
編集方針が変わったということではないだろうか? 便利でインターナショ
ナルな西暦表示をやめて、よりドメスティック(かつ戦前回帰腐臭漂う)
元号表記に転換したことを意味するのではないか?

 若かったわたしはナイーヴ(うすら馬鹿)だったので、「週間新潮」では皇室
批判もしていると聞いて、天皇制批判を公にやってるのかと勘違いした。
 後に知った実態__但し、電車や新聞の広告で知る範囲__は、皇室や皇族の
悪口も平気で書くが、しかし批判・非難の対象は皇室・皇族に属する男性や
女性ではなく、結婚することで皇室・皇族に加わった女性たちをもっぱらと
するのだった。血筋で区別して、批判・非難の対象とする。
 中心である天皇及び天皇制を批判・非難すると、『風流夢譚』事件みたような
事件に巻き込まれるかもしれないと怯えているのか、叩きやすいところを叩く。
家長に表立って逆らえない/逆らわない、卑屈な小舅/小姑根性にまみれた態度で
ある。情けない。
 子どものころ新潮文庫の装幀が好きだったし、70年代の軽装版・海外文学も
好きだったのに、これを知って以来、新潮社の出版物が遠くなった。






 菅義偉は山田真貴子と手に手をとって、内閣総辞職すれば? 疫禍は収まらず、
総選挙期間になるのでオリンピックはできません、と中止する口実にもなる。


サイコパスども__呪・滅亡 酢加与死日照/滅亡 亜屁沈臓/滅亡 汚池腐裏子




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by byogakudo | 2021-02-26 14:22 | Comments(0)


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