人気ブログランキング | 話題のタグを見る

猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2022年 01月 31日

(2)テリー・イーグルトン/大橋洋一・吉岡範武 訳『アメリカ人はどうして ああなのか』続く

(2)テリー・イーグルトン/大橋洋一・吉岡範武 訳『アメリカ人はどうして ああなのか』続く_e0030187_19224407.jpg



















 昨日は失礼しました。用事が重なって、書く時間が取れませんでした。


< 以前、『ニューヨーク・タイムズ』紙に記事を書いたことがあり、
 そのなかで軽いタッチのアイロニーを少し織り交ぜたところ、あわて
 ふためいた編集者から、その新聞のコラムにアイロニーは困ると告げ 
 られた。[略]英国(イングリッシュ)ジャーナリズムでは、アイロニーを
 使うことが、カンマの使用と同様にほぼ義務づけられている。建前だけ
 で本心を不適切にも語らない記事は、差し戻されることもあるくらいだ。
  [略]ピューリタンにとって、アイロニーは、嘘に近すぎて、居心地悪い
 もののようだ。[略]
  アメリカ人のもっとも重大な道徳的欠陥のひとつは、彼らが包み隠さず
 飾り気のない平明な話し方をするということだ。彼らからこの悪徳を取り
 除こうとさまざまな試みがなされており、[略]けれども、毎日日課で、オス
 カー・ワイルドを強制的に読ませるようにしても、あなたの目でみえるもの
 が、あなたの受け取るものという、あるがままであることへの称賛という
 アメリカ人独特の偏見を取り除くことはできなかった(「私は、誤解され
 ないのではないかという恐怖につねにおののきながら生きている」と、
 かつてワイルドは語ったのだが、このような発言が、パット・ロバートソン
 [アメリカのキリスト教テレビ伝道師]の口からついて出ると想像するのは
 むつかしい)。
  ピューリタン型の人間にとって、見かけは、現実と対応していなければ
 ならず、外面は、内面をありのままに示す肖像を提供せねばならないのだが、
 いっぽうアイロニーのほうは、外面と内面とのずれが関わってくる。ピューリ
 タン的精神にとって、外面は、それが実質的な内的真実を伝えるときにかぎり
 容認できるものとなる。さもなければ外面は、まことしやかな、うわべだけの
 ものとして信頼できないものとなる。ここからおなじみのアメリカ的主張が
 生まれる。すなわち人間にとって重要なのは、その中身である、と。この主張
 が、自己顕示欲に取り憑かれた社会と、どうしたことかなじんでいる。ここには、
 [略]表層がいかに深いものとなりうるかについての理解など望むべくもなく、
 形式、仮面、シニフィアンを、それ自体で楽しむこともない。>
(pp70-72『1 英語、この引き裂かれた言語』の『アイロニーが通じないということ」)

___日本は長くアメリカの占領下にあるので、ピューリタニズム抜きだが、アイロニー
は通じない。


     (テリー・イーグルトン/大橋洋一・吉岡範武 訳『アメリカ人はどうして
     ああなのか』 河出文庫 2017初 帯 J) 



 今日の東京都の新型コロナウイルス新規感染者数、11,751人。





サイコパスども__呪・滅亡 既視駄腐身汚/滅亡 酢加"与死日照/滅亡 亜屁"沈臓/
滅亡 汚池腐裏子/滅亡 吐爛腐・夷蛮禍/




..... Ads by Yahoo! ........



by byogakudo | 2022-01-31 21:00 | 読書ノート | Comments(0)


<< 遅くても、ないよりはいい      (1)テリー・イーグルトン/大... >>