2006年 04月 17日
![]() 何とか読み終えたけれども、合作は難しいということか? 特に日本の小説家の場合、多作せざるを得ない状況にあるようだから、忙しい ふたりが打ち合わせして書くのは、時間的に困難を来すのかも知れない。 数人の小説家による連作は何度か試みられているが、合作は少ない。仲良しの 山田風太郎・高木彬光コンビにしても、これきりである。 時代状況を描く風俗小説としては面白かったが、トリック満載のパズラー系 探偵小説としては、どうだろう? ジグソー・パズルは完成したのに、あら、 ピースが1個余ってる!というラフな作りであった。 (茨木歓喜を助ける)新聞記者が愛する彼女が 事件現場に落とした銀のブローチと、 彼自身の持ち物であるマリア像のメダルの混在等、もう少し すっきりした話に しても良さそうなものだ。古風なトリック探偵小説を書きたかったのかも解らないが、 その後書き直す機会はあっただろうに 訂正版がなかったということは、どちらも あまり愛着がなかったってことかしら? (山田風太郎・高木彬光 出版芸術社 00初帯) 話は全く飛びますが、店内に出し切れない量の時代小説文庫本があります。500 あるいは600冊ほど。レジで仰って下されば、奥から紙袋を抱えて参りますので、 時代ものファンの方にお伝え下さい。よろしく。 ■
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by byogakudo
| 2006-04-17 18:20
| 読書ノート
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