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猫額洞の日々

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2006年 04月 22日

「古書殺人事件」を読み始める

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 その前に「南の風」(獅子文六 角川文庫 55年8刷帯 記名)を大急ぎで読み終える。
何だかノートしておこうと思ったこともあるような気がするが、忘れた。
 時代設定は戦中、西郷隆盛は城山で死なずに南方に逃れ、その子孫がいるだの、
からゆきさんの話だのあったと思う。そんなに戦意高揚ではなかったけれど、
愚直の素晴らしさを讃えるなら、もっと悲劇的に扱わないと素晴らしさが
伝わり難いし、悲劇にすれば獅子文六タッチではなくなるし、読んだというだけ。

 寝床で「古書殺人事件」を開く。古書は古書でも稀覯本、しかも盗品を加工し、
出所不明な割安稀覯本を売る話だ。どうやって加工するのか知りたいところだが、
眼目はそこにはなさそうで、専ら登場人物間の気の利いた会話を愉しむべき作品
らしい。それなのに、翻訳のスピードが遅くて、いまなら もっと上手く訳せるのにと
昨日の発言を取り消したくなる。

 「魔法使いの弟子 批評的エッセイ」(鈴木創士 現代思潮新社 06初帯)を戴く。
全部読まなくて良い、ニコやゲンズブール等だけで良いよとの読書指導を頂いている
ので安心であるが、「ある市井の徒」(長谷川伸 中公文庫 91初 図書館廃棄本)も
次に控えている。どういう順序で読めばいいだろう?

新着本

by byogakudo | 2006-04-22 15:50 | 読書ノート | Comments(0)


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