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猫額洞の日々

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2006年 05月 01日

「珍品堂主人」から やっと「ある市井の徒」へ

「珍品堂主人」から やっと「ある市井の徒」へ_e0030187_1892484.jpg








 生まれて初めて井伏鱒二を読んだ。「山椒魚」を教科書で読まされなかったのかと
聞かれそうだが、わたしの習った教科書にはなかった。

 感想は__日本近代文学と縁遠い自分自身の再発見 というところか。上手いとは
思うのだが、フィットできない。
 ついでに白状すれば、小松清と間違えて復刻版 新潮文庫の「小山清」を買って
読んだことがある。若い身空でひとり、古本屋をがんばる娘の出てくる話が感じが
良かった。
 宇野浩二の上野公園近くのアパートを借りて住む話、「夢みる部屋」も好きだ。
__ちくま文庫あたりで誰か「下宿屋文学選集」を編纂してくれないかしら、
わたしのような近代文学痴が、街(都市)文学として読めるように。
                         (井伏鱒二 中公文庫 77初)

 昨夜から「ある市井の徒」(長谷川伸 中公文庫 91髪図書館廃棄本)。時々混じる
「です・ます体」が恰好いい。

by byogakudo | 2006-05-01 18:02 | 読書ノート | Comments(0)


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