一日あんまり暑くって、書こうとしていたことが思い出せないじゃないか。
美文調あり、戯作調あり、なかなかレトリシァンだと思うが、演劇青年から
左翼青年というキャリアは、やっぱり お友だちにはなりたくない。
戦後新宿文化史としては、それなりに面白かった。ジャズ・ファンの
お客さまから、コマ劇場でカウント・ベイシーだったか(いま思い出せない。
あとで確認を取ろう。)のコンサートがあった話を伺ったことがあるが、
ここでもレオニード・コーガンやオイストラフの来演、ボリショイ・バレエ団、
ニューヨーク・シティ・バレエ団公演の場であったことが記されている。
p26に「ホモセクシュアリスト」なる不思議な言葉が出てきて、雑誌「stag」
67年1月創刊号で浜野安宏が「ニュー・ダンディスト」と記していたのを思い出した。
また あら探しして愉しんでしまった。すまない。
(橋本克彦 ちくま文庫 00初)