まだ半分近くであるが、凄い! さすが、お師匠さんご推薦の作だ。
読んでいる途中で判断するのは特にミステリの場合、最終的に「なあんだ、
こんな解決なの?!」と愕然とすることもあって、危険なのだが、でも
これは違う。違うに決まってる。
凄い、凄いとしか言っていないが、カトリック・ミステリです。犯人なのでは
ないかと、主人公が疑っている青年は、隠れキリシタンの末裔、カトリック教会の
中に住みながら、異端に近いほど苛烈な説教をシンパに向けて行っている。
カトリックに関する知識がないのが残念だ。漠然としたイメージだけでは
主人公の論理展開について行けなくなりそう。