(写真はもちろん、拡大してご覧ください。)
戦前、32年刊の「サン・フィアクル殺人事件」、シムノンは29-30歳!
戦後版のメグレとやはり感じが違う。人間を見つめる人・メグレという前提に
変わりはないが、物語にアクションがある。切羽詰まった人間の瞬間的なパワー
炸裂ではあるが、登場人物が肉体的暴力を振るうシーンを読むのは初めてだ。
お師匠さんに近頃メグレ・シリーズを読んでますと伝えたら、あまり感心
しないご様子。「探偵小説ではなく、風俗小説として読んでます」とつけ加えた。
(ジョルジュ・シムノン 創元推理文庫 88改装再)
同じくシムノン「リコ兄弟」(集英社文庫 80初)を読みかけたところへ、お師匠
さんのバークリーが入る。バークリーを先にしようかな、単行本だけど・・・。
北フランスの「サン・フィアクル」からフロリダが舞台の「リコ兄弟」へ移る
前にイギリスに寄り道しよう。決めた。