2007年 07月 11日
![]() (写真はクリックすると拡大します。) 読む本がないよー!とひとりで機嫌を損ねていたが、あるじゃない。 こんなときこそ「東京アンダーナイト "夜の昭和史"ニューラテン クォーター・ストーリー」(山本信太郎 廣済堂出版 07初帯)の出番である。 力道山刺殺事件の実録よりも、事件現場である店内見取り図とその 説明箇所に熱中する。 『第三章 アメリカの夜を赤坂に__ニューラテンクォーター誕生秘話』 p110~112より引用。 < ニューラテンクォーターのつくりは次のようになっていた。 玄関から「くの字」に曲がった幅二メートルはゆうにある階段を下りて いくと、右手にクローク、さらに五、六段下りると、(略)大きなシャンデリア のある広い円形ロビーに到着する。(略) ロビーからさらに中に進むと、右手に約十五席ほどのバーカウンター、 そして中央の少し低く掘り下げた広々としたメインホールにたどり着く。 ここに十分な間隔を取りながら約二百五十のテーブル席が並び、左手奥に ステージが見える。ステージと正対する一段高い壁際にはホールから ステージまで店内がすべて見渡せるスペシャルテーブルのボックス席を 用意して、VIP待遇のお客様用となっていた。 ひときわ高く、ブルーの照明が神秘的な吹き抜けの天井は、三角形を 基調にした「ラメラ方式」という、当時としては最先端の工法で造られた 美しいフォルムのドーム型。コンサートホール設計の第一人者である 佐藤武夫氏ならではの、音響効果を第一に考えたデザインだった。> すてきっ! 日活アクションの世界。そういえば当時の日活の美術監督・ 木村威夫氏が映画のセットのみならず、実際のバーやナイトクラブの設計 デザインを頼まれて造ったそうだが、それらの酒場で現存しているものが あったら、ぜひ見てみたい。 ■
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by byogakudo
| 2007-07-11 14:59
| 読書ノート
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