2007年 07月 16日
(写真はクリックすると拡大します。) 久しぶりのエリザベス・フェラーズ。むかし1-2冊読んで、あまり 印象に残っていなかったけれど(悪い印象ではなく、ただ速やかに 忘れた)、中学の友人が贈ってくれた箱から出して読む。 又しても<欧米の小説では、ノートするのに手帖ではなく封筒を 用いる>例を発見。しかし実例を見つける度に記録しているが、いつか <欧米人のポケットには封筒が潜んでいる>理由が解明される日は 来るのだろうか。日本人ほど手帖好きではなく、たんにあり合わせの紙に 書きつける、という理由だったりして。 < しばらくすると、あちこちのポケットを探り、てのひらいっぱいの がらくたの中から、使い古しの封筒と鉛筆を捜しだした。けれども、 鉛筆が紙に触れたとたん、文字を書くのを思い止まったようだった。 (略)やがて鉛筆は、封筒の縁に雛菊(ひなぎく)の模様をいくつもいくつも 描いていった。>(p93) < むっつりした顔で封筒の端に雛菊(ひなぎく)模様を描いていると、(略)> (p111) だが主人公・トビーは封筒以外にも書く。 <トビーはポケットから紙と鉛筆を捜しだし、日付を記録した。>(p148) 封筒なら封筒と書くだろうから、これは何か紙切れということか。 (エリザベス・フェラーズ 創元推理文庫 06初帯)
by byogakudo
| 2007-07-16 13:13
| 読書ノート
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