2007年 08月 07日
(写真はクリックすると拡大します。) しまった! 店を閉めるとき急いでいて、「spin 02」(みずのわ出版 07年8月1日)を奥の部屋に忘れていた。今夜こそ持ち帰り、鈴木創士氏の 「幻脚記 二 青空」を読もう。 昨夜は仕方なく「蜂の巣にキス」(ジョナサン・キャロル 創元推理文庫 06初帯)を読み終える。 安直という感想。「スタンド・バイ・ミー」(読んでも見てもいません) あたりから、子どもが死体を発見するところを採用して、イーストウッド 「恐怖のメロディ」以来のストーカー女(ヴェロニカ・レイクと名付ける とこが、あああ・・・ださい。)をからませる。エンディングには偉きな 悪が立ちのぼらなきゃならないのに、それまでの描写が浅いから、しょぼい 悪がはかなく立上がる。 主人公が大衆文学作家という設定なのは、これらの欠点に対するあらかじめ の言い訳なのだろうか? どこか美点を見つけたいのだが、全体の薄味指向が たたって__エンタテインメント系の現役小説家は国籍に関わらず、ライト 感覚という名の薄味傾向があるように思われる。本にまで健康志向を貫きたい のだろうか。__平板な紙面からそれを発見するのは難しい。 お師匠さんがいらして又2冊、お借りする。「今度はちょっと骨っぽい」 そうです。師匠と弟子ふたりして、桜庭一樹「青年のための読書クラブ」を 賞賛。 方南町の住宅街に新しく古本屋がオープンしたと教えて下さる。お返しに 中野新橋駅前にブックマート?ができたことをお伝えすると、心なしか そそくさとお帰りになられたような。常に探検を怠らない方だ。
by byogakudo
| 2007-08-07 15:01
| 読書ノート
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