2007年 11月 11日
昨夕、美咲歌芽句と荒涼天使ドラムスの荒木康弘氏が来店。10月14日 渋谷LamamaライヴのDVDと、20日、東高円寺UFO CLUBでのCDをもらう。 バンドをバックに語り歌う芽句の動きがうつくしい。演奏開始前、客席を 通って舞台下手に着くまでの姿からして、すでに彼女の身体は眼差しの対象 であることを引き受けている。 ゆらゆらとからだを揺らめかせつつ、腕を何度となく上に伸ばす仕草は ロックの神あるいは神々を降ろそうとしているかのようだ。ヒップな巫女。 音楽がロックンロール・ベースになる。彼女の身体に蓄えられたロックの 記憶が芽句を踊らせる。ロック詩人のパフォーマンスだ。 芽句は明日帰ってしまうが、来春・4月末にも又来ることになりそうだ。 ライヴを誘われているらしい。 芽句たちに届いたばかりの「自殺総代理店」(ジャック・リゴー エディ ション・イレーヌ 07初帯)を見せる。芽句の詩集と同じ四六並製なのに ひとまわり小さく見えるのは、帯幅が細いからだった。(4.5cm。) 表紙上部の写真幅も同じかと測ったら、こちらは4.2cm。すっきり したきれいなレイアウトだ。うっとり眺めて後、やはりグラシン紙で 覆い隠す。 夜は「マイラ」(ゴア・ヴィダール 早川書房 69初帯)を読み終わった ので「異端の鳥」(イエールジ・コジンスキー 角川文庫 82初)へ。 アーティスト・森秀貴氏からお借りした「口もなし、舌もなし、喉も なし 川仁宏追悼集」(川仁宏追悼集刊行会 05初)も少し読む。 「マイラ」はインテリ/やくざ/エンタテインメントで愉しかった けれど、若い読者には、どうなんだろう? ヴェトナム戦争ころの スノッブな流行りもの(ヌーヴォー・ロマンに民俗学的アプローチ等) で書き綴られる文明論。いま読んで面白がる若い読者はいるかなあ。
by byogakudo
| 2007-11-11 13:09
| 美咲歌 芽句
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