2007年 12月 20日
タイトルをつけるなら、「真相ハ カウダ」とでも。 阿佐ヶ谷住宅で見かけた上の写真の猫、じいっと待機姿勢で いるから何かと思えば、視線の先には下の猫がいた、ってだけ ですけれど。 小泉喜美子「月下の蘭」(徳間文庫 85初)読了。予想通り、 第3編「宵闇の彼方より__秋は蟲」がいちばん好きだった。 どれも小泉喜美子らしいロマンティックで幻想的なミステリ。 第3編について、「外枠つき二重構造」と解説にあるが、構造の 見える書き方が好きだもので、第3編がトップになる。 お師匠さんからお借りしたマイケル・ギルバート「大聖堂の 殺人」(長崎出版 海外ミステリGem Collection第2期第9巻 07初帯)をまず読もう。 えっ、容疑者が10人もいるの! それはすごい。名前を覚え きれるかなあと、ふと不安にもなる近頃だが、こういうものは 何とかなるように出来ている。 それより、事件が起きるのは大聖堂、関係者(容疑者)は全員、 教会の仕事に従事している。早速、イギリス国教会の夕拝の儀式の シーンである。英国国教会って、どうもイメージしにくいのだが、 たぶん高教会派というジャンルだろう。ピーター・ディキンスンの ピブル警視はたしか低教会派。こちらは教会に行く場面はない。 あと1-2冊、お師匠さんから譲って頂く予定なので、そっちに 出てくるかも知れないが。 あ、ディキンスン、今週末に出します。キリル・ボンフィリオリ ほど、ファンにはならなかったので。 ところで長崎出版による(ほぼ)本邦初訳ミステリ集、第1期刊行を 終え、第2期に入っている。全巻無事に刊行されますよう。 クリスティとクィーンだけは、いつでも読めるからいいじゃないか、 ではなくて、訳し忘れたミステリ/探偵小説を発掘して下さい。特に イギリスの癖のある変なミステリが未紹介のままではないかしら? よろしく。
by byogakudo
| 2007-12-20 13:35
| 読書ノート
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