ようやく「女たち」(フィリップ・ソレルス 鈴木創士訳 河出文庫
07初帯)、上巻を読み終える。やや、修行の感あり、下巻を終了
できるかなあ?
かわいくない印象のソレルスだが、毎晩手にしているうちに
悪い奴じゃないと、思い始める。(好きになった訳ではない。)
イケズは京都の独占に非ず、フランス・イケズは強烈だ。本を
どこかにしまい込まない限り、執拗さから逃げられないんじゃ
ないかと思う。しつこいエネルギーには感服する。ソレルスに
比べれば佐藤薫氏のしつこさは、なんて淡白なものであったか。
下巻の最後まで見届けたいような、それとも執拗さの繰り返しで
あろうから、もういいってことにするか・・・。
「奇妙な孤独」を読んだのが、1960年代後半。遠い昔、かつての
作者と読者があった。
今日の写真は天文台歴史館(大赤道儀室)、旧図書館の外階段、です。