写真は玉川上水緑道で遇った猫。ひと慣れしていて、「お呼び?
じゃあ、撫でさせてあげますか」。悠然としていた。
かなりうんざりしながら、まだ「密室キングダム」を読んでいる。
杉浦茂も持ち帰ったが、にもかかわらず、読んでいる。
「密室殺人事件」だけでは悪いと思ったのか、列車時刻表を
持ち出してのアリバイ検討シーンも4頁ほど出て来たが、全体の
トーンを変えるには至らない。(読み終えてから言うべきだが)
山場を作ろうとは考えないのだろうか。
次々に「密室状況」が出て来る。その度に丁寧に合理的な処理をして
__「処理」という言葉がぴったり__次の「密室」へと話が進む。
物語に流れが感じられない。情報処理の結果だけ見ているみたいな。
「鍵はかける」・「錠は下ろす」と、都筑道夫の何かで覚えた。
「密室キングダム」では、錠も鍵ももっぱら「かけて」いる。