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~10月13日より続く 昨日かおとといに「大予言者カルキ」(ゴア・ヴィダル サンリオ
80初帯)読了。小活字・2段組みに勝利(?)したような気分である。
誰も褒めてはくれないけれど。
出版当時に読んでいたらもっと面白がれただろう、という予測は
外れず、1970年代の風潮が、現時点ではノスタルジーの対象となる
には少し不足で、時代遅れの感じが残る。あと10年もして読めば、
立派に古典としてのカルト本だ。
今でもカルトかもしれないが、アントニイ・バージェスとか、
バーセルミ、ゴア・ヴィダル等、あの頃のキャンプ趣味作家は
目下、煉獄期にいるのではないかしら。
そう思うのは読み手が老人だからで、若い方が読めば、また
違うだろう。
(1)「大予言者カルキ」(2)「大予言者カルキ」
なんとなく「これは好き」とヤマカンが働いた「マーフィ」
(サミュエル・ベケット ハヤカワNV文庫 72初)、予想に違わず
愉しく読んでいる。形而上学青年にしてルンペンプロレタリアート
兼ヒモ志願者・マーフィの冒険、かしら。
10月19日に続く~