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よかったあ、コルタサル。やっぱりいい。
あれだけ装幀の悪口を書いたおかげで、あとはすっきり(?)
本に没入できた。ストレスは減らしておくものだ。
どの短篇も、全部好きだけれど、チャーリー・パーカーを
モデルにした「追い求める男」がすてきだ。プレイするときの
時間感覚について語られる言葉なぞ、Sや鈴木創士氏たち、
ミュージシャン/音が身体に入っている人々なら、もっと痛切に
理解観賞できるだろうと思うと、我が身が悲しくなるけれど、
それでも皮膚で音を聞く質のわたしであっても、わかる、
感じられる世界である。
ひたすら、すばらしい。
(国書刊行会 81初函帯)