2009年 02月 02日
click to enlarge. 1975年から78年まで、「小説新潮」に山藤章二の絵と伴に 連載されたコラム集。ロッキード事件が話題の主流である。 書かれて30年、世の中はさらに、しょうもなくなってしまった。 添えられた山藤章二の絵が、文章に対して絶妙なコメントを 述べる印象だ。 飯沢匡が戦後すぐの「アサヒグラフ」編集長だったと、つい 最近知った、もの知らず古本屋であるが、飯沢匡と聞くと 60年代に、TVで劇場中継された舞台を思い出す。 あいにくとタイトルを憶えていないが、文学座の公演だった。 女主人公・杉村春子が引退したオペラ歌手__なぜか愛唱歌が 「赤城の子守唄」である__で、たぶん遺産問題か何かを メインプロットにした喜劇であったように記憶している。 彼女の別荘に親戚や仕事の関係者が集まり、騒動が進行する のであるが、新劇ファンでもないのに、なぜ、このTV番組を 憶えているかと言えば、ヒロインの甥の役で、岸田森が出て いたから。 シシーな若い男といった役柄で、彼女が愛唱歌を歌うとき、 ピアノを弾いて上げていた、と思うのだけれど、確かではない。 まあ、それだけの話。 (講談社 78初帯) あっ、帯の推薦文を書いているのは斎藤信也です。 [2016年9月12日 追記: 劇のタイトルは、おそらく『無害な毒薬』ではないかしら?]
by byogakudo
| 2009-02-02 13:05
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