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13日の金曜日事故(トータル8時間くらい、足し算と検算しては
書類に数字を書き込んでいた。)の影響もあり、ハーラン・エリスン
「世界の中心で愛を叫んだけもの」(HPB 73初)がなかなか
進まない。今でもまあ読んでいられる本ではあるが、暴力の
話ばかり続くので、飽きてきた。ヴェトナム戦争の影響下にあった
60年代後半のアメリカで書かれたせいもあるのだろう。
しかし、ハーラン・エリスンって、こんなに社会派ぽかったっけ?
当時の状況を思い出しながら読んでしまう方が悪いが、もろに
戦争と暴力沙汰のストーリーである。
状況からまるで乖離した小説は存在しない、とはわかる。ラテン
アメリカ文学だって、幻想の背後には植民地支配(の支配者側に
いること)と、ヨーロッパ大陸の影響とがからまっている。
状況との距離感の問題だ。即し過ぎない、につきる。