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猫額洞の日々

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2009年 02月 25日

「月刊美術09年3月号」より

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 コレクター/アーティスト、森秀貴氏が彼のインタヴューが掲載された
「月刊美術09年3月号」(サン・アート 03年2月)を持ってきて下さる。
特集「春を呼ぶ版画祭り2009」の、堂々トップを飾る登場である。
 いよいよコレクターとしての正式デビューか。めでたい。

 彼のコレクションでの基本姿勢、「同じ作家を必ず2点買う」というのが
眼目であろう。
 「1点だけだと、自分の目が確かかどうか分らない。2点あって
良いとなると、やっぱり間違い無かったって自分自身が納得するん
ですよ。」(p50)
 そして、コレクションは飾って愉しむ。
 「いい作品というのは毎日見てても、毎日イメージが変わるんです。
だから飾っておくと、今まで気づかなかった良さにふと気づくことが
あるんですよ。それが発見ですよ。」(p49)

彼は膨大な量のモダーンアートの版画作品をお持ちだが、
「作品はやはり見てもらえるのが幸せですから、公にすべきだと」
思って、三鷹市美術ギャラリーに寄贈した。
 「収集はするけれど独占欲はないんです。」(p49)
<フルクサスの子ども>らしい、姿勢である。

 28日(土)から4月4日まで、小西真奈の個展が新富町
ARATANIURANO開催される。
 今までの後ろ姿の人物像が、ついに正面を向いて描かれている。
見たいけれど、古書展の帰りに視力が残っているだろうか。

by byogakudo | 2009-02-25 14:46 | アート | Comments(0)


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