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どうも妙なストーリー展開を見せている。大病院に勤めるアイヒナー
博士の話と、病院内のできごととが平行して書かれているようだが、
博士の話は不条理譚、病院内の話はごく普通に書かれているようで、
ときどき妙なフレーズが混じる。
初めて受持ちの患者の死に直面した、若く美人の看護婦・バーバラは
ショックで倒れる。血だらけの白衣を脱ぎ、スリップ姿でソファに横になる
彼女の元へ、ヴェテラン婦長がやって来て慰めながら、
<[略]婦長はバーバラの肩のレースまがいの飾りを指でまさぐった__
からだを捻るように長椅子によこたわっている彼女の寝相からして、
スリップの紐が左腕の血のめぐりを悪くしているように思えたからである。>
(p121下段)
なんだか、医学書めかしてポルノグラフィーを書くときのタッチに似ている。
わたしは何を読んでいるのか?