猫額洞の日々

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2018年 01月 19日 ( 1 )


2018年 01月 19日

(2)クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『双生児』上巻、読了

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~1月18日より続く

 面白くって、昨夜も遅くまで読んでて、さっき読み終えた。
プリースト、ほんとうに巧い。翻訳者と原作者の腕と相性も
いいのだろうが、ボートレースと爆撃機での空爆の話なのに、
どちらにも興味を持ったことのないわたしが、すいすい読んで
しまうのは、小説としてすばらしいからだ。

 二項対立しながら、不可視の3極を目指すのがキリスト教的
ヨーロッパ文明だと、わたしは思い込んでいるが、『双生児』は
その思い込みを強化させる。

 父はイギリス人、母はドイツ人、その間に生まれた双子の男たち。
ふたりとも頭文字にするとJL・ソウヤーだが、ひとりはジョーと
呼ばれ、もうひとりは通称・JL(ときにジャック)。

 上巻はJLの側から語られる1936年から1945年だ。舵なしペアの
英国代表としてベルリン・オリンピックに参加して、三番目のメダル、
銅メダルを得る(と、すぐ牽強付会に持って行ける構成なのである)。

 ドーヴァー海峡を越えてベルリンに向かうシーン、

<ドーヴァー海峡のなかほどあたりにいると、くっきり見えている英仏
 双方の街の明かりのせいで、海が狭まったような気がした。両方の
 沿岸とも手の届きそうなところにあるようだ。自分の国がヨーロッパ
 本土とこれほど近かったとは、いままで実感したことはなかった。>
(p53)

__イギリスのEU離脱問題を思い出したり、イギリス王室がドイツ系
なのを思い出したりする。ヨーロッパって、クローネンバーグの"DEAD
RINGERS"なのじゃないか?

 JLはスポーツおたく系のノンポリ、身体を動かしてないと生きている
感覚が得られないので、時代も時代なので、ヒットラー・ドイツを攻撃
する爆撃機パイロットになる。
 ジョーの方は、父と同じ良心的兵役拒否者として戦時を生きる。戦前
までのペアが、原題通り、"THE SEPARATION"状態になる。

 JLの娘が歴史作家の元に持ち込んだ、父・ソウヤー大佐の手記が
上巻の大半を占める。下巻では、同じできごとを、他の視点から見た
場合の記述になるのだろうな。


     (クリストファー・プリースト/古沢嘉通 訳『双生児』上巻
     ハヤカワ文庫 2015初 J)

1月23日に続く~





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by byogakudo | 2018-01-19 22:17 | 読書ノート | Comments(0)